ドクター・衛生士のお悩みQ&A TOOTH PROBLEMS Q&A

新型コロナウイルス感染症予防のため、年間を通してマスクを着用する生活を送っていることかと思います。普通に生活していても暑さが堪える夏に、口や鼻を覆うマスクを着用するのは辛いですよね。

では、暑い夏にマスクを着用することで熱中症のリスクは高くなるのでしょうか？

マスクを着けることで、顔の周りが暑くなりますが、専門家が行った実験では、気温35℃の中でマスクを着けた場合、口周辺の皮膚温度は2℃近く上昇するそうです。一方で、深部体温（内臓などの体の内部の温度）は、0.06℃～0.08℃しか上昇しなかったそうです。
マスクを着けると口の周りが蒸れ、息苦しい感じもしますが、日常的な生活をする範囲では、熱中症のリスクを高める深部体温の上昇には影響は少ないようです。

ただ、マスク生活における注意点としては、マスクを外す煩わしさから水分補給を控えがちになることが熱中症のリスクを高める原因になることです。都度、マスクを外すことは手間ですが、しっかりと水分補給をして熱中症対策を心掛けてください。

☆お口の豆知識☆
スポーツドリンクは熱中症対策に効果的ですが、ダラダラ飲みは虫歯のリスクに影響するので、スポーツドリンクを飲んだ後は口をゆすぐなどして虫歯を予防しましょう。
お口の健康にも注意しつつ暑い夏を乗り切りましょう！